センバツV左腕!浦学・小島が完全試合

 「高校野球埼玉大会・準々決勝、浦和学院6-0埼玉平成」(25日、県大宮)

 埼玉大会では、今春のセンバツを制した浦和学院の小島和哉投手が、準々決勝の埼玉平成戦で完全試合を達成した。球数は97球、9奪三振だった。

 その瞬間、スタンドもベンチも歓声と興奮に支配された。地鳴りにも似た、どよめき。今春のセンバツV腕、浦和学院のエース・小島(おじま)和哉投手(2年)が準々決勝で、埼玉平成相手に完全試合をやってのけた。

 九回2死、最後は強い打球が一、二塁間を抜け、浦和学院側スタンドからは悲鳴が上がった。だが、あらかじめ前進守備を敷いていた右翼・斎藤が好守備をみせ、一塁へ送球。記録は「ライトゴロ」でゲームセットだ。

 「先輩方の守備に助けられた。最後のマウンドに上がるとき、監督から“七回くらいの気持ちでいけ”と言われ、記録は考えず、1人1人に集中した。力まず投げられたのが良かった」。決して浮かれることはなかったが97球、9奪三振。快挙に笑みがこぼれた。

 4回戦の春日部戦でも8回まで出した走者は、四球の1人だけのノーヒットノーランペースだった。森士(おさむ)監督(49)は「個人の記録よりチームの勝利」と交代させた。それを上回る完全に、指揮官も「文句のつけようがない。投げながら調子をつかんでいったようで、特に後半が良かった」と脱帽だ。

 4季連続甲子園出場、そして史上8校目の春夏連覇に向けて、エースは「記録はもう過去のこと。次に向けてしっかり切り替えたい」ときっぱり。まだまだ通過点。クールに前を向いていた。

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