桐蔭学園・斉藤15回完投翌日完投&V弾
「高校野球・神奈川大会5回戦、桐蔭学園4‐3横浜創学館」(23日、保土ケ谷)
再試合も一人で投げ切った桐蔭学園のエース左腕・斉藤は、ベンチ前で土屋監督に「よく頑張った」とねぎらわれ、ようやく表情を和らげた。15回引き分け、170球完投から一夜明けて、志願の先発。122球を投げて3失点、二回には右翼席へ先制ソロも放って横浜創学館を振り切った。
「疲れはありましたが投げないといけないと思った」。シュートとスライダーのキレがよく、四回無死一、三塁も内角を突くシュートで切り抜けた。9安打されたものの、無四球で余分な走者は出さず、。最後まで相手に流れを渡さなかった。
再試合のおかげで、神奈川高校野球の聖地ともいえる保土ケ谷での試合になった。桐蔭学園を率いて31年、巨人の高橋由らを育て、春夏合わせて10度甲子園に出場し、今季限りで勇退する土屋監督にも、思い出深い舞台での最後の勝利をプレゼントできた。
昨夏は決勝で、松井の桐光学園に負けた。同じ左腕として決着をつけるのはもちろんだが、土屋監督の花道も飾りたい。「監督が最後なので必ず胴上げしたい」。横浜スタジアムでの残り3試合も、タフネス左腕が投げ切る。