広陵コールド発進!下石5回0封

 「高校野球・広島大会2回戦、広陵7-0賀茂」(18日、東広島運動公園)

 2回戦16試合が行われた。今春のセンバツに出場した広陵は七回コールド勝ちで初戦を突破した。エース・下石涼太投手(3年)が5回1安打無失点の快投。打線も6安打で7点と効率よく得点を重ねた。

 広陵ナインが躍動。投打ががっちりとかみ合い、初陣を白星で飾った。

 チームを勢いづけたのはエース下石だ。初回、わずか3分で三者凡退に打ち取ると、その後は“超省エネ投球”。二回は6球、三回は9球で3つのアウトを奪った。低めを突く制球力は抜群。5回を投げてわずか46球。1安打無失点と安定感あふれる投球を披露した。「夏の大会は疲れがたまりやすい。球数を減らし、打たせて取ることが大事。自分の投球ができた」と汗をぬぐった。

 今春のセンバツでは安楽擁する済美と対戦。219球の熱投は実らず悔し涙を飲んだ。「1球の大切さを学んだ。だから1球に集中して投げてきた。ブルペンで150球を投げても集中力は落ちなかった」。直球の最速は144キロ。だが「球速よりも大事なのはコントロール」と制球力に磨きをかけて臨む今夏だ。

 下石のつくったリズムに打線も乗った。初回に太田創内野手(3年)の右犠飛で先制すると、四~六回に2点ずつを奪いリードを広げた。中井哲之監督(51)は「初戦ということで選手は不安があったと思う。でも道中のバスでリラックスして声も出ていた」と、初戦突破に胸をなで下ろした。

 聖地での屈辱は同じ場所でしか晴らせない。下石は「あの悔しさは忘れない。今度は勝ってみんなで喜びたい」とチームメートの思いを代弁した。春夏連続出場を目指し、広陵ナインが突っ走る。

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