加藤コミッショナー「評価は歴史がする」

 統一球を極秘に変更していた問題で、日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナーが1日、都内のNPB事務局で、あらためて辞任の意思がないことを強調。強まる退陣論に対して、「私の評価というのは、人間誰でもそうですが、結局は歴史がすると思います」と言い放った。

 6月27日に選手会からNPBと第三者委員会あてに提出された要望書について、同コミッショナーは「報道で読んだだけ」とその存在は認めたが「私あてのものではないので」と直接、文書に目を通すことは拒否した。選手会側に事情説明する可能性について問われると、なぜか「ハッハッハ」と笑い、「それはありません」ときっぱり。現時点で第三者委員会からヒアリングなどの要請は来ていないというが「誠意を持って対応はしていきます」と、全面的に協力する姿勢は示した。

 今後は野球の国際化などの取り組みに、力を注ぐ考え。報道陣に「現状、この地位にある以上、日夜取り組まなければいけない課題がある。私は遠大な話で煙幕を張っているのではなく、本当に真剣に話を聞いていただいてもいい時代が来ていると思います」と訴えた。

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