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吉見ハーラートップタイの9勝目

 お立ち台でドアラのイタズラを受け苦笑いの吉見
 お立ち台でドアラのイタズラを受け苦笑いの吉見

 「中日2ー1広島」(11日、ナゴド)

 目を見張る速い球や、鋭い変化球を投げるだけが投手じゃない。並と一流の境界を分ける能力が適応力と修正力。ポテンシャル限界の力が出せなくても、足場を固め、白星への道筋を整える。吉見が殻を破った。7回4安打、1失点。ハーラートップタイの9勝目を挙げた。

 ブルペンでの異変をマウンドでも引きずった。捕手方向に向かうべきはずの左肩が二塁方向に入りすぎ、生命線の制球が微妙に乱れた。球を放す位置が狂い、谷繁のミットが左右にブレた。「もっと向かって来い」。谷繁の助言が立ち直りのきっかけになった。

 三回、2死一、二塁から先制打を許したが、正妻の金言を受けた五回以降は3イニングを3者凡退で退けた。補強と修正。7回自責点ゼロで防御率も1・59でトップに躍り出て、96奪三振を含め堂々のリーグ3冠だ。

 トヨタ自動車の先輩であるオリックス・金子のススメもあって、昨年から風水を取り入れている。今年のラッキーカラーは赤。疲労除去に効果があるネックレスを赤にし、自宅の調度品にも赤を多く取り入れた。占いに従った効果か、プロ初の2ケタ勝利を挙げた昨年に続く大奮闘ぶりだ。

 「まだ中盤なんで、あまり成績は気にしてません。ひとりで残せた結果でもないですし。これからも一戦一戦、必死にやるだけです」。吉見の顔に慢心の2文字は浮かんでいなかった。

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