延長十回、サヨナラ3ランを放ちナインに出迎えられるブランコ、右は広島・林
「中日3-0広島」(10日、ナゴヤドーム)
読み、狙い、打ち抜いた。外野手を一歩も動かせない百点満点の弾丸ライナー。巨体を揺らしてのウイニングラン。サヨナラの24号3ラン。本塁に広がった歓喜の輪。来日初の袋だたき。中日・ブランコが神に祈りを捧げた。
併殺狙い-。延長十回1死一、二塁。「ゲッツーを狙って内角に投げてくるはず。僕はフライを打つバッティングを心がけた」。カウント0-1からの136キロシュート。張った網に獲物がかかった。左中間に勝利を告げる打球が突き刺さった。
手を変えた。打席に向かう前、いつもより軽いバットを手に取った。「グラム数までは分からないけど、少しでもフライを打ちやすくしようと思って」。それまでの4打席で3本もバットを折った。遠征帰りの重い体。いろんな要素を勘案して、最良の相棒を選択した。
12打数2安打と湿ったヤクルト3連戦。午前4時まで寝付けなかった前夜、聖書を読み、神様と会話した。声が聞こえてきた。『いっぱいお金をもうけられるように頑張りなさい』。睡眠もそこそこに新幹線に乗った。今季初の早出特打。神のお告げに従った。
「完ペキに打てたね。神様に感謝したい」。連敗を止め、リーグトップを独走する24号キング弾。信仰心の深いブランコは、自らの探求心をさておき、神への謝意を表した。今夜、神様はどんな言葉を与えてくれるのだろう。






